5S点検の〇△×を自動で点数化|AoiroADの選択肢と計算フィールド
工場の5S巡回や設備の日常点検で、チェックシートに「〇・△・×」を付けて回っている現場は多いのではないでしょうか。記入そのものは簡単ですが、困るのはその後です。月末に「どのラインの点数が落ちているのか」「先月より良くなったのか」を知りたくなったとき、〇△×を一つずつ数えて点数に置き換え、Excelに打ち込む作業が発生します。
本記事では、AoiroADの選択肢フィールドに数字の意味を持たせる仕組みを使い、〇△×の点検結果を入力と同時に点数化する方法を紹介します。
〇△×の点検シートが「集計できない」理由
紙やExcelの点検シートで記号を使うのは、現場で直感的に付けやすいからです。一方で、記号は数値ではないため、そのままでは足し算も平均もできません。
- 月末に記号を数えて点数に換算する手作業が発生する
- 換算ルールが担当者の頭の中にあり、人によって点数がぶれる
- 点数化が後回しになり、悪化の兆候に気づくのが遅れる
かといって、現場の入力画面を「3」「2」「0」のような数字だけにすると、何を意味するのか分かりにくくなります。画面上は分かりやすい言葉、計算するときは数字という両立が求められます。
選択肢の末尾に「(数字)」を付けるだけで点数になる
AoiroADでは、ドロップダウン・ラジオボタンなどの選択肢の値の末尾に半角括弧で数字を付けると、画面には元のテキストだけが表示され、計算フィールドではその数値として扱われます。仕様書では「テキスト(数字)コンベンション」と呼んでいる仕組みです。
たとえば5S点検の「整理」という項目なら、ラジオボタンの選択肢を次のように設定します。
良い(3)→ 画面表示は「良い」、計算では3要改善(1)→ 画面表示は「要改善」、計算では1不可(0)→ 画面表示は「不可」、計算では0
現場の担当者は、これまでどおり言葉を選んでタップするだけです。括弧の数字は入力画面に出てこないため、点数を意識させることなく記録できます。
計算フィールドで点検スコアを自動算出する
項目ごとの点数を足し合わせる
整理・整頓・清掃・清潔・しつけの5項目をそれぞれラジオボタンで作ったら、計算フィールドを1つ追加し、5項目を足し合わせる式を設定します。計算フィールドは四則演算に対応しているので、「合計点」や「満点に対する割合」も式で求められます。レコードを入力した時点で合計点が表示されるため、月末に換算する作業はなくなります。
合格ラインを比較式で色分けする
計算フィールドは比較演算にも対応しています。「合計点が12点以上か」のような比較式を設定すると、結果が緑(true)/赤(false)で色分け表示され、判定が切り替わったときには効果音も鳴ります。巡回者がその場で「このラインは基準を下回っている」と気づけるので、是正の声かけがその日のうちにできます。
点数化したデータを集計・通知に活かす
点検結果が数値になれば、AoiroADのほかの機能とも連携しやすくなります。
- 集計・分析:ライン名や職場名でグループ化し、合計点の平均をグラフにすれば、職場ごとの5Sレベルを比較できます
- 入力時しきい値通知:合計点(計算フィールド)を対象に比較条件「未満」を設定すれば、基準点を下回った点検記録を保存したその場でメールで知らせられます
- CSVダウンロード:点数付きのデータとして一覧から出力し、既存の報告資料にも使えます
また、同じ仕組みは在庫管理にも使えます。入出庫記録の「区分」を 入庫(1) 出庫(-1) にして、計算フィールドで「区分×数量」を求めておけば、入庫はプラス・出庫はマイナスの数量になります。この計算フィールドをクロスアプリ集計ビューの「合計」で集計すれば、商品ごとの現在庫数が分かります。
まとめ:現場の言葉のまま、数字で管理する
点検の記録を点数にするために、現場の入力方法を変える必要はありません。選択肢の末尾に「(数字)」を付け、計算フィールドで足し合わせるだけで、〇△×の点検シートがそのまま集計できるデータに変わります。
- 画面上は「良い」「要改善」など分かりやすい言葉のまま
- 計算フィールドで合計点を自動算出、比較式で合否を色分け
- 集計・分析やしきい値通知で、悪化の兆候を早くつかめる
プログラミングの知識がなくても、ノーコードでここまで組み立てられます。まずはデモ環境を試してみてください。
(こうしたらできるかも☆)
「どの職場の5Sが弱いのか一目で見たい」という場合は、集計・分析機能でグループ化フィールドに職場名、集計フィールドに合計点(計算フィールド)、集計方法に平均を選べば、職場ごとの平均点をグラフで比較できます。まずはデモ環境で試してみてください。


