ロールアップ(他アプリ集計)フィールドは、別のアプリに登録されたレコードを集計して、その合計や件数などの数値を表示するフィールドです。たとえば商品マスタに「この商品の入出庫数の合計」を表示したり、顧客管理に「この顧客の受注金額の合計」を表示したりできます。関連するレコードを1件ずつ数えなくても、集計結果が自動で求まります。この記事ではロールアップの設定手順を説明します。

ロールアップでできること

他アプリの一致するレコードを、次の5つの集計方法でまとめた値を表示できます。

集計方法意味
合計(SUM)対象の数値を全部足した合計
件数(COUNT)一致したレコードの件数
最大(MAX)対象の数値の中で最も大きい値
最小(MIN)対象の数値の中で最も小さい値
平均(AVG)対象の数値の平均

設定手順

アプリ作成画面(ビルダー)の左パレット「計算・参照系」から「ロールアップ(他アプリ集計)」をキャンバスに追加し、設定パネルで次の項目を指定します。

  1. 集計元アプリ:集計したいレコードがあるアプリを選びます(例:入出庫記録)。
  2. 紐付け条件:このアプリのどの項目の値が、集計元のどの項目と一致するレコードを集めるかを指定します(例:このアプリの商品コード=集計元の商品コード)。
  3. 集計方法:合計・件数・最大・最小・平均から選びます。
  4. 対象フィールド:集計する数値の項目を選びます(件数の場合は不要)。
  5. 絞り込み条件(任意):さらに条件を付けて、集計対象を絞り込めます(例:区分が「入庫」のものだけ)。
ロールアップの設定パネル。集計元アプリに入出庫記録、集計方法に合計(SUM)を指定している
設定例:入出庫記録を合計(SUM)で集計する

設定が済むと、レコードを開いたときに、紐付け条件に一致する集計元レコードを集計した結果が自動で表示されます。集計元のレコードが増えたり変わったりすれば、集計値もそれに合わせて更新されます。

活用のヒント

  • 商品マスタに「入出庫記録の数量の合計(SUM)」を置けば、現在の理論在庫を把握できます。
  • 顧客管理に「受注アプリの金額の合計(SUM)」を置けば、顧客ごとの累計取引額が分かります。
  • 機械マスタに「点検記録の件数(COUNT)」を置けば、点検回数をひと目で確認できます。

よくある質問

Q. ロールアップと関連レコード(一覧)はどう違いますか?
A. 関連レコード(一覧)は一致するレコードをそのまま並べて表示するもの、ロールアップはそれらを合計・件数などの1つの数値にまとめて表示するものです。「明細を見たい」なら一覧、「集計値を見たい」ならロールアップを使います。

Q. 特定の区分だけを集計できますか?
A. はい。「絞り込み条件」で対象を限定できます。たとえば入出庫記録のうち区分が「入庫」のものだけを合計する、といった集計が可能です。