AoiroADのレコード入力画面では、Bluetooth Low Energy(BLE)またはクラシックBluetooth(SPP)に対応した機器から送られてくるデータを、そのまま入力欄に取り込めます(BLE接続・SPP接続)。ハンディターミナル・バーコードリーダー・計測器・マイコン(ESP32など)が送る値を手で打ち直す必要がなくなり、入力ミスも防げます。ここでは、ビルダーでの設定方法と、入力画面での使い方を説明します。
使えるものと使えない環境
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応ブラウザ | BLE:Google Chrome・Microsoft Edge(Windows・Mac・Android)。SPP:Windows版のGoogle Chrome・Microsoft Edgeのみ。iPhone・iPadでは、どちらも使えません |
| 対応機器 | Nordic UART Service(NUS)でデータを送信(notify)するBLE機器 |
| 対象外 | キーボードとして動作するBLEバーコードリーダー(HIDモード)。こちらは接続不要で、従来どおりテーブルの「フォーカス」列などにそのまま入力できます |
| クラシックBluetooth(SPP) | SPP(シリアルポートプロファイル)でデータを送る機器(ハンディターミナル・SPP対応のバーコードリーダーなど)は、ビルダーで接続方式に「SPP」を選ぶと使えます(Windows版のChrome・Edgeのみ。通信速度は9600bps固定)。詳しくは下の「SPP接続(Windows)」をご覧ください |
| 通信 | AoiroAD(https)の画面から、パソコンやスマートフォンとBLE機器が直接つながります |
ビルダーで接続ボタンを表示する設定
アプリの作成・編集画面(ビルダー)で、「変更可能」チェックボックスの下にある「外部機器接続ボタンを表示する」にチェックを入れます。隣のドロップダウンで、接続方式(BLE・SPP・BLE・SPP両方)と、受信するデータの文字コード(UTF-8 または Shift_JIS)を選びます。機器の仕様に合わせてください。迷ったらUTF-8のままで、文字化けするときだけShift_JISに変えてください。

この設定を保存したアプリだけに、入力画面へ接続ボタンが表示されます。チェックを外せばボタンは消えます。設定欄の下にある「BLE接続テスト」「SPP接続テスト」ボタンを使うと、保存する前に機器へ接続して、読み取ったデータを画面のログ欄で確認できます(入力欄には反映されません)。接続できるか・文字化けしないかの確認に使ってください。

入力画面で機器に接続する
- BLE機器の電源を入れ、他のスマートフォンなどにつながっていない状態にします。
- パソコン(またはスマートフォン)のBluetoothをオンにします。
- レコードの新規追加画面を開き、表題の隣にある「🔵 BLE接続」ボタンを押します。
- ブラウザのデバイス選択ダイアログが開くので、使う機器を選んで「ペア設定」(または「接続」)を押します。
- 接続できると、ボタンが「🟢 接続中(機器名) / 切断」に変わります。

接続が完了すると、入力欄にカーソルが自動で移ります。「フォーカス」列を設定したテーブルフィールドがあればその最初のセル、なければ最初の空の入力欄です。

データを受信して入力する
機器からデータが届くと、カーソルのある入力欄に値が入り(既に入っている値は上書き)、「ピンポン」と音が鳴って、次の入力欄にカーソルが移ります。続けてデータを送れば、次の欄、その次の欄と順に入力されます。

| ルール | 内容 |
|---|---|
| データの区切り | 末尾の改行(CR)までを1つのデータとして扱います。CRを付けない機器の場合は、最後に受信してから約0.3秒データが途切れたところで1つのデータとして扱います |
| 入力先 | テキスト(1行・複数行)・数値の欄とテーブルのセル。読み取り専用の欄・計算フィールド・選択式(ドロップダウンなど)・日付の欄には入力されず、飛ばして次の欄へ移ります |
| テーブルの場合 | 「フォーカス」列の順に入り、行の最後まで入力されると次の行へ進みます。最終行なら行が自動で追加されます |
| 空のデータ | 何も入力されず、カーソルも進みません |
| 最後の入力欄 | カーソルはそこにとどまります。自動で保存はされません。「決定」ボタンで保存してください |
| 入力欄の選択 | 接続中は、入力欄をクリックしたとき・カーソルが移ったときに、中の文字が全選択されます(次のデータで上書きされます) |
SPP接続(Windows)で使う
ビルダーの接続方式で「SPP」(または「BLE・SPP両方」)を選ぶと、入力画面の表題の隣に「🔌 SPP接続」ボタンが表示されます。Windows版のChrome・Edgeで使えます。
- あらかじめ、機器をWindowsにBluetoothでペアリングしておきます(機器はSPPモードにします)。ペアリングすると、パソコン上に仮想のCOMポートが作られます。
- レコードの新規追加画面で「🔌 SPP接続」ボタンを押します。
- ポートの選択画面が開くので、ペアリングした機器のCOMポートを選んで「接続」を押します。
- 接続できると、ボタンが「🟢 SPP接続中 / 切断」に変わります。受信したデータの入り方は、BLEの場合(上の表)と同じです。
- 自動で接続されます:一度ポートを選んで許可すると、次回からは新規追加画面を開いたときに、選択画面なしで自動的に接続します。保存後の確認画面や編集画面では自動接続しません(ボタンで接続できます)。「次を入力」で次の新規画面へ進んだときも、自動で接続します。機器の電源を入れたときにも接続します。
- 切れたときは自動で再接続します:機器の電源が切れた・離れたときは、3秒おきに最大10回まで再接続を試みます(ボタンは「🔌 再接続中… / 中止」)。つながらなければメッセージが表示されるので、機器の電源を確認して「🔌 SPP接続」を押し直してください。
- 通信速度は9600bps固定です:機器側の通信速度が異なる場合は、機器の設定を合わせてください。
- 同じ機器を同時に開けるのは、1か所だけです:別のタブでSPP接続中のときは、「別のタブでSPP接続中です」と表示されます。そのタブで切断してから接続してください。
連続して入力したいとき
保存してレコード一覧などの別の画面に移ると、接続は切れます(ブラウザの仕様です)。たくさんのデータを続けて入力したいときは、テーブルフィールドを使って1つのレコードに明細行として入力してください。接続したまま、行が自動で増えていきます。
接続を切る・つなぎ直す
- 接続中にボタン(「🟢 接続中(機器名) / 切断」)を押すと、接続を切ります。
- BLEの場合:機器が離れたなどで切れたときは、自動で1回だけ再接続を試みます。つながらなければ、「🔵 BLE接続」を押してもう一度接続してください。
- SPPの場合:「🟢 SPP接続中 / 切断」ボタンで切断します。切れたときの再接続は、上の「SPP接続(Windows)で使う」をご覧ください。
うまくいかないとき
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| ボタンが「BLE非対応」になっている | Chrome または Edge で開いているか確認してください。iPhone・iPadでは使えません |
| ボタンが表示されない | ビルダーで「外部機器接続ボタンを表示する」にチェックし、接続方式を選んで保存したか確認してください |
| ボタンが「SPP非対応」になっている | Windows版の Chrome または Edge で開いているか確認してください(Mac・スマートフォン・iPhone・iPadでは使えません) |
| 機器が一覧に出ない | 機器の電源・Bluetoothの設定を確認し、他の機器とつながっていないか確認してください |
| 「接続に失敗しました」と表示される | 機器が Nordic UART Service に対応していない可能性があります。機器の仕様書でService UUIDが 6e400001-b5a3-f393-e0a9-e50e24dcca9e か確認してください |
| 接続できるが入力されない | 機器が値を送信(notify)しているか確認してください |
| 文字化けする | ビルダーの文字コードを、UTF-8 ⇔ Shift_JIS で切り替えて保存してください |
| SPP接続で「接続に失敗しました」と表示される | メッセージの案内のとおり、他のタブ・アプリで使用中か、機器の電源・接続状態を確認してください。ほかに、①機器をWindowsにペアリングしているか ②機器の電源を入れ直す(機器が前回の接続を保持して、つながらないことがあります)③別のタブやウィンドウ、ほかのソフトが同じCOMポートを開いていないか ④ポート選択画面で、別のCOMポートを選んでみる、を試してください。ビルダーの「SPP接続テスト」で切り分けできます |
よくある質問
Q. 接続する機器のデータは、AoiroADのサーバーを経由しますか?
A. いいえ。機器とブラウザが直接つながり、届いた値が入力欄に入ります。保存するまでは、AoiroADのサーバーには送られません。
Q. BLEのバーコードリーダーも、この機能で使えますか?
A. キーボードとして動くタイプ(HIDモード)は、この機能は不要です。つなぐだけで、入力欄やテーブルの「フォーカス」列にそのまま入力できます。詳しくはテーブルフィールドの使い方をご覧ください。
Q. 接続のたびにデバイスの選択が必要ですか?
A. BLEの場合は、はい。ブラウザの安全のための仕様で、ページを開き直すたびに、ボタンを押して機器を選ぶ必要があります。SPPの場合は、一度ポートを許可すれば、新規追加画面を開いたときに自動で接続します(許可は、お使いのブラウザに保存されます)。
Q. 受信したときの音を消せますか?
A. 現在は消せません。パソコンやスマートフォンの音量で調整してください。
